脳の成長と脳の発達

「脳は3歳までに発達し、20歳を過ぎると衰え始める」少し前まで、こんなことが当たり前に言われていました。

実際には脳細胞は胎児の間に形作られ、生まれおちたときは、細胞分裂を終えてしまっています。
脳細胞以外の身体の細胞は、生まれてからも細胞分裂を行ない、成長していきます。また、それぞれの細胞が、テロメアに刻まれた回数をもとに、死滅しては再生するということを繰り返しています。
しかしながら脳細胞は、日々約10万くらい死滅しているとも言われていますが、一度死滅すると再生しないそうなのです。
それだけ聞くと、脳は生れ落ちた時から、成長するどころか衰え始めているということになります。

しかし、脳というのはそんな単純なものではありません。細胞分裂が成長を意味するとすれば、脳の発達は、神経細胞が突起を伸ばし、神経回路網を形成することを指すのです。しかも、記憶や高度な推理などをつかさどる前頭葉、側頭葉の『白質』部分は、50歳近くまで発達を続けるということも分かってきました。

脳細胞の数は年々減っていくわけですから、徐々に失われていくことがあるのは事実です。いわゆる老化と言われる現象です。その一方で神経回路網を増やし、神経伝達物質の減少を予防していけば、脳の機能は簡単に衰えるものでもありません。脳は数よりも質なのです。

いろいろなことに興味を持ってチャレンジしたり、身体を使うことで神経回路は発達します。
そして、ブレインフードの記事にも書いたように、脳の活性化(質の向上)には、加齢やストレス、化学物質等でどんどん減少してしまう神経伝達物質(ニューロトランスミッター)を適正量作り出せるようにすることが重要です。

老化に負けない脳作りをしていきましょう!!