自律神経と免疫のバランス

健康状態を左右する根本とも言える自律神経と免疫の関係

自律神経

自律神経の働き

私たちが意識しなくても行なっている「循環」「呼吸」「消化」「発汗」「体温調整」などの機能は自律神経(交感神経、副交感神経)によって制御されています。交感神経は主に活動時に働き、副交感神経は主に睡眠や休息時に働きます。交感神経と副交感神経は同時に働くことはありません。

この相反する働きが、身体を構成する約60兆個の細胞を調整し、機能のバランスをとっているのです。

交感神経優位の現代人

交感神経は、身体の面から活動しやすいようサポートをしてくれています。交感神経が働かなければ、メリハリある日常は過ごせません。

しかしながら、常に交感神経が優位な状態だと問題があります。交感神経と副交感神経は、1日のうちで約半分ずつの割合で働くのが理想的なのです。

交感神経が優位になりやすい原因の1つがストレスです。
現在、仕事中のみならず、家庭でもストレスを感じている人が多いようです。

  • 家に仕事を持ち帰る(実際に仕事をしなくても常に仕事のことを考えている)
  • 家庭内でのコミュニケーション(意思の疎通、ストレスの解放)ができていない
  • パソコンやゲームなどの戦闘モードにある

もう一つはです。
ちょっとした疲れや不調では休めず、手軽にドラッグストアを利用する人も増えています。

また、ドラッグストアなどで入手出来る薬の質も変わってきています。より早く、より長く効くものが求められているからです。身体を休めることよりも、症状を抑えるということに重点が置かれているのは否めません。

このように薬で症状を抑えることで、交感神経が優位な状態がキープされているのです。

過剰に交感神経が優位な状態が続くと、免疫バランス・ホルモンバランスの乱れ等、身体に弊害が出てきます。

軽度の状態であれば、休養をとり副交感神経を働かせることで、身体はまたバランスを取り戻します。ところが、それが難しいのが現代社会なのです。

自律神経と免疫の関係

免疫細胞も他の細胞同様、自律神経の影響を受けています。

通常白血球の54〜60%をしめる顆粒球(かりゅうきゅう)は交感神経が優位な状態で増え、通常白血球の35〜41%をしめるリンパ球は副交感神経が優位な状態で増えます。

ストレスや不規則な生活等で交感神経優位な状態が続くと、当然顆粒球が必要以上に増えることになり、逆にリンパ球は減ってしまいます。

顆粒球が増えすぎると、活性酸素による組織破壊が起こりやすくなります。つまり、ガンや胃潰瘍、糖尿病などのリスクが高まるということです。

また、ニキビや口内炎などの化膿性疾患が発生したり、シミやシワ、動脈硬化などといった組織の老化が進みやすくなります。

加えてリンパ球が減ることで、ウィルス感染を起こしやすくなったり、アレルギーやガンの悪化や、様々な病状が長引きやすくなります。

そうならないためにも、自律神経のバランスを調えることはとても大切なことなのです。

副交感神経を働かせる

副交感神経は、身体を休めたり栄養補給をするためにサポートをしてくれています。副交感神経が働かなければ、身体を回復させることができません。

副交感神経を活性化するには、何よりもリラックスすることが必要です。

  • 軽い運動
  • ゆっくり息を吐く
  • ゆったりと食事
  • 水分を取る
  • ややぬるめのお風呂
    などが効果的です。

この時、頭を空っぽにして考え事はしないのがポイントです。