夏バテの真の原因

8月も残すところ10日ほどですが、まだまだ暑いですね。皆さんのお住いの地域はいかがでしょうか。

朝晩が少し涼しくなったと安心していると、後追いで夏バテが起きたり、気温差によって風邪をひくなど、体調を崩してしまう人も多いようです。

夏バテ

夏バテ

夏バテの3大要因

夏バテの主な要因には、3つのことがあげられています。

一つ目は暑さです。

年中暑い地域に住んでいる人たちは、その暑さが基準となって安定した生体反応が起きているのでしょうが、日本のように四季があると、その季節によって体の反応が変わります。

暑い夏でも体が活動できるために、人の体は汗をかきます。汗が蒸発するときに気化熱を奪うことで体の熱を放出して一定の体温を保っているわけですが、この体温調節を担っているのは自律神経です。つまり暑いときは、自律神経がたくさん働かなければならず、脳の負担が大きくなるのです。

二つ目は紫外線です。

7~8月は1年のうちでも紫外線量が最も多くなる時期です。

紫外線が目から入ることによってその刺激が脳に伝わり、自律神経のうち交感神経が優位になりやすくなるため、全身が戦闘態勢をとっているような状態が続きやすくなります。

三つ目は寒暖差です。

最近は弱冷房を実施している場所や、室内の温度を高めに設定している人もいるようですが、どこもかしこも自分の思うようにはいきません。

暑い屋外と冷房の効いた室内を出入りするたびに、自律神経が急激な上下をくり返し、なんとか交感神経・副交感神経のバランスを保とうと頑張っています。こうした急激な切り替えは、本来、体に備わったシステムとしては想定されていないことなので、結果的に自律神経は疲弊してしまいます。

体の疲れは脳の疲れ

自律神経の機能が低下して、本来なら対処できるストレス要因に体が対応しきれなくなった状態が、いわゆる「バテた」状態です。

私たちが日常「体が疲れた」と口にするときは、「脳が疲れた」状態であり、肉体疲労も精神疲労も、あらゆる疲労は脳の中にある自律神経の中枢が疲れることで起こっていると言っても過言ではありません。

質の良い睡眠を確保する

疲労回復を左右する最大の要素は「睡眠の質」です。

夏バテについても同じで、夏バテを予防・解消する最良の手段は「質の良い睡眠を十分にとること」に尽きます。

質の良い睡眠は、眠りについた最初のノンレム睡眠の深さと、レム睡眠ノンレム睡眠のリズムが整っていていることが条件となります。

ところが自律神経を酷使しやすい夏は、交感神経が優位になりやすく、夜になっても交感神経が興奮したままで副交感神経優位になりにくいため、睡眠の質が落ちやすくなります。

睡眠の質が落ち、毎日の自律神経の回復が不十分な状態が続くと、睡眠リズムをつくっているのも自律神経であるため、リズム自体も狂ってきます。

そうした悪条件が、夏バテを引き起こすのです。

夏こそ、質の良い睡眠をとる工夫を重視すべきでしょう。

睡眠の質を上げる工夫

「睡眠の質」については、ネットや本などで多くの情報が公開されています。

代表的なものに以下のようなものがあります。

  • 定期的な運動
  • 朝日を浴びる
  • 睡眠に関わる栄養を含んだ食品を摂取する
     (バナナ、チーズ、サーモン など)
  • スマホやPCの電源は睡眠1時間前には落とす
  • 心地よい寝具を使う
  • 寝る前に考え事をしない
    など

もうしばらく暑い日が続きますが、質の良い睡眠で夏バテを防ぎましょう。