人生を変える脳の使い方

2018年、今年をどのような年にしたいですか?
叶えたい夢、達成したい目標はありますか?

去年立てた目標は達成できたでしょうか?
そもそもどんな目標を立てていたか覚えていますか?

どんどん目標を達成している人がいる一方で、多くの人が掲げた目標を達成できずにいるのはなぜでしょう?

実は人間の脳の構造にその訳があるのです。

なぜあなたは目標を達成できないのか?

脳の三層構造

人間の脳は三層構造

人間の脳は大きく分けて三つの層に分かれていて、連携し合いながらそれぞれの役割を果たしています。

霊長類の脳
大脳新皮質という部位で、思考、判断、観念などを司っています。
この脳が新たな価値を想像しようと目標を立てます。

哺乳類の脳
大脳辺縁系(大脳旧皮質)という部位で、情動反応、運動機能などを司っています。
この脳は快楽を求め不快を避けます。

爬虫類の脳
脳幹という部位で、生命維持活動、免疫システム、自然治癒などを司っています。
この脳は命を守るため現状を維持しようとします。

爬虫類脳は、新しいこと、変化、挑戦、チャンス、欲望などに対して恐怖心を抱くようにできています。なぜなら、爬虫類脳の役割が、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする恒常性の維持(ホメオスタシス)にあるからです。変化は生命を脅かすものだと認識し(それが恐怖)それに対抗しようとするわけです。

爬虫類脳が恐怖を感じると、哺乳類脳がそれに呼応して様々なマイナス感情作り出し、霊長類脳の働きである目的達成への行動が抑制されてしまうのです。

あなたが朝起きて夜眠るまでの時間の90%以上は、この爬虫類脳に支配されています。圧倒的な強者です。ということは、目標達成の阻止率も90%以上だということになります。爬虫類脳に立て続けに阻止されると、自己嫌悪や罪悪感に苛まれるようになり、ついには目標がなんだったのかすら忘れてしまいます。

これがあなたが目標達成が困難な理由です。

目標達成の秘訣

爬虫類脳の力は絶大です。たとえこの脳の三層構造を知っていたとしても、爬虫類脳に逆らうのはほぼ不可能なのです。それでは、どうやったら自分に変化をもたらし目標を達成することができるのでしょうか?

これには二つの方法があります。

一つ目は、革新。もう一つは改善です。

革新とは

「革」は改めるという意味。革新(Innovation:イノベーション)とは、古くからの習慣・制度・状態・考え方などを新しく変えることです。今あるものを新しいものに置き換える、と言ったらいいでしょうか。

革新は衝撃的かつ過激なものになり、その脳に与える負担は大きく、大多数の人にとって実行するのが難しいのが常です。

革新は、いわばワニ(脳幹)やライオン(哺乳類脳)を力ずくでねじ伏せて言う事を聞かすようなもの。これができるのは、猛獣を飼いならすことができる人だけです。

ここでいう猛獣使いとは、前頭前野という部分が発達している人のことを指します。前頭前野は「脳の司令塔」と呼ばれ、思考や創造性を担う脳の最高中枢だと言われています。また、本能や感情のコントロールも行なっています。

同じ霊長類でもとりわけヒトにおいて最も発達していることから、人間脳とも呼ばれています。つまり、「人間らしさ」とはこの前頭前野の働きだというわけです。

前頭前野が発達している人は、さながら猛獣使いのように本能を乗りこなし、ドラスティックに目標を達成していくことができるのです。

とはいえ、ほとんどの人が本能や感情をうまくコントロールできません。できてたらみんな好きなよう生きているはずです。爬虫類脳や哺乳類脳に全く歯が立たないでいます。

では、やりたいことがあっても自分の本能に邪魔されて身動きが取れない。そういう人たちはどうすればいいのでしょうか?

それがもう一つのアプローチである「改善」です。

改善とは

改善(Improvement:インプルーブメント)とは、物事をよりよい方に改めることです。改善はほんの小さなことでよく、小さければ小さいほど実行しやすいのが特徴です。

性急に結果を出したくて革新を起こそうとすると、変化が大きすぎて猛獣の抵抗にあうため、実行は極めて困難です。ガブっと喰われる(目標達成失敗)のがオチです。

ですが、猛獣が感知できないほどの小さい変化ならば、本能の抵抗は起きにくいもの。ですから、わずかな変化を絶え間なく実行していくことで、徐々に慣らしていけば、いつしか大きな変化を生み出すことができるのです。

つまり、時間をかけて計画的に目標を達成するのです。

改善による変化というのは、螺旋状の成長(スパイラルアップ)を意味します。

達成したい目標を設定したならば、

Plan:達成可能な行動計画を立てる
Do:計画を実行する
Check:実行した内容を検証する
Action:検証で浮かんできた問題点を改善する
これを延々と繰り返すのです。

目標を設定する。行動を計画する。現状認識する。分析・検証する。解決策を導き出す。これらは全て前頭前野の働きです。

つまり、改善し続けることはすなわち前頭前野を鍛えることであり、人間として成長していくことだと言えます。ですから、継続的な改善に取り組むことで、ある程度脳を使いこなせるようになるのです。